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よくある質問「地域枠」って?

 

岡山県の「地域枠制度」について、よくある質問をまとめました。地域枠制度紹介パンフレット(PDF)より抜粋)

岡山県のホームページ「地域枠制度について」もあわてごらんください。

 01  「地域枠」を受験するための資格・条件がありますか?

岡山県内の高等学校出身者と受験願書出願時に本人または保護者が岡山県内に居住している人が対象です。また、「地域枠」は岡山県内の医師不足地域等の医療を支える医師を養成することを目的とした「推薦入試枠」として設けられていますので、卒業後は県内での医療に従事する強い意思があり、県が貸与する奨学金を在学期間中に受給することに同意できる人が対象です。

 02  「地域枠」と一般枠の医学生では、教育カリキュラムが異なるのですか?

 

例えば岡山大学の場合、地域枠・一般枠に関わらず地域医療実習等を行いますが、3年生までに一般枠は1週間、地域枠は4週間のカリキュラムが組まれています。早いうちに現場に触れ、理解し、学ぶべき知識と目指す方向を認識できるような取り組みを行っています。なお、実習には40以上の施設にご協力いただいています。
また、夏休みには、岡山大学・広島大学等の地域枠学生と自治医科大学生が集まる「合同セミナー」を実施し、体験型学習を行ったり、地域で働く医師、地域枠卒業医師や自治医師の話を聞くなどして、地域医療に取り組むことへの意識を仲間と共有し、モチベーションを高めるような取り組みを行っています。​

​岡山大学大学院医歯薬学総合研究科地域医療人材育成講座のホームページも併せてごらんください。

 03  奨学資金の返還免除の条件は何ですか?

貸与期間の1.5倍、岡山県知事が指定する県内の医療機関で医療業務に従事することで返還が免除されます。貸与期間が6年間の場合、9年間の義務年限となります。

 04  卒後はどのように働くのですか? -キャリア形成プログラム-


初期臨床研修(2年間)は、岡山県内の大学病院・基幹型臨床研修病院で行います。その後の7年間は、各自のキャリアプランに応じて、県内の医師不足地域の病院等での「地域勤務」と「選択研修」を組み合わせられますが、遅くとも卒後4年目までに「地域勤務」を開始することになります。7年間のうち2年間は県内の施設で専門医資格の取得や研鑽のための「選択研修」を行うことができます。

また、出産・育児・介護・病気等の事情により、義務の中断や勤務時間の調整等が必要になった場合には、ご本人と関係者が相談して、個々の事情に合わせて対応します。

 05  「地域勤務」は、どんな医療機関で行いますか?

 

地域の医療機関の多くは、総合的に診療できる力を身に付け発揮してくれることを期待しています。そのことを踏まえ、岡山県が、9年間のキャリアの前半と後半、それぞれにふさわしい勤務先を候補病院として提示します。地域枠卒業医師と候補病院、双方の希望をうかがい、マッチングによって勤務先が決定します。
キャリア前半は、医師不足地域でありながら、教育指導体制も整っている施設、後半は、研鑽を積みながらも十分に力を発揮していただけるような医師不足地域の施設を候補としています。また、2022年4月からは病院の他に、公衆衛生医師としての勤務を希望する医師については、医師不足地域を管轄する県保健所等での勤務も選択可能になりました。将来的には診療所等を候補にすることも考えています。

 06  「選択研修」は、どんな医療機関で行いますか?

 

岡山県内の専門研修基幹施設やその他の岡山県知事が認めた施設で最長2年間行うことが出来ます。2年を超えて研修を行う場合は、さらに2年間の「義務の中断」が可能です。

 07  「地域枠」のキャリア支援はどのように行われていますか?

 

岡山県地域医療支援センターのキャリアコーディネーターが中心となり、岡山大学地域医療人材育成講座の医師等と連携しながら、在学中の学業・進路に関する相談から卒後のキャリアプランまで個別の相談に応じています。医師が希望する専門研修プログラム責任者との調整も行っています。

また、毎年、岡山県内の地域医療に関わる医療機関や行政の方々が集まり、「地域医療を担う医師を地域で育てるためのワークショップ」を開催しています。地域医療の現場にとっても勤務する地域枠卒業医師にとってもより良い仕組みとなるよう、皆で知恵を出し合っています。

 08  地域ではどんな能力が必要ですか?専門医の資格を取ることが必要ですか?


専門医の資格取得は任意です。卒後3年目に「選択研修」を行う医師も、すぐに「地域勤務」を行う医師もいます。「地域勤務」では、現場のニーズに応じた医療を行うことになるので、必ずしも希望する診療科や取得した専門医資格と一致するわけではありません。むしろ、診療科を問わず患者さんやその背景も含めた健康問題への対応ができる総合診療能力を身に付けておくことが大切です。

 09  義務年限中に専門医の資格を取ることが出来ますか?

 

内科・総合診療科・救急科・小児科では、「地域勤務」をしながら、専攻医として研鑽を積むことができるプログラムが用意されています。その他の専門医資格も「選択研修」と最大2年間の「義務の中断」を組み合わせて、取得することが可能です。なお、「地域勤務」中は週1日の研修日を設けるよう勤務先にお願いしています。

 10  地域枠卒業医師は、岡山県の職員として「地域勤務」をおこなうのですか?

 

地域枠卒業医師は、岡山県の職員ではありません。それぞれの医療機関が採用した職員として勤務します。

 11  「地域勤務」は5年間同じ医療機関で行いますか?


同じ病院で勤務するのは、2年間または3年間になります。ただし、キャリアプランによっては「地域勤務」を1年間行った後に「選択研修」に入るということも考えられます。毎年9月、地域枠卒業医師に翌年度の進路希望(地域勤務or選択研修or義務の中断)を確認しており、勤務先にも次年度の希望を伝えていただいています。

 12  「地域勤務」をする地域枠卒業医師の今後の配置見通しは、どのようになっていますか。


2023年4月の時点では、下のグラフのように予測しています。2032年ごろまでは20人を超え、2028年のピーク時には37人の地域枠卒業医師が地域で活躍すると予測しています。

​グラフには2022年度入学生までを反映しています。2023年度以降の募集定員は未定です。

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