岡山県地域医療支援センター
Center for medical cooperation, human resources placement and career promotion of Okayama Prefecture
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2018年 地域枠学生・自治医科大学生合同セミナー in 新見
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将来、岡山の地で共に地域医療を支えることになる岡山大学(地域枠)及び広島大学(ふるさと枠)と自治医科大学生、県内自治体の奨学金制度を利用する医学生、そして、岡山大学医学部の他県枠学生を対象に、「地域枠学生・自治医科大学生合同セミナーin和気」を開催しました。
【1日目(奇数学年):成羽病院の見学、新見市の取組体験】
奇数学年は、高梁市成羽町にある成羽病院を訪問しました。紙谷晋吾院長が、2018年7月に発生した「西日本豪雨災害」の高梁市での被害状況や国道313号の被害で孤立した成羽病院の対応を写真を交えてお話しくださいました。さらに、へき地拠点病院としての成羽病院の役割や活動をお聞きすることができました。
また、今年の4月から成羽病院で勤務している地域枠1期生の梶谷聡先生が、現在の勤務状況や働き出して思ったことをアドバイスも含めて、お話ししてくださいました。
同じく、今年の4月から成羽病院での勤務を開始した自治医科大学卒業医師の高橋美砂先生からは、妊娠中の今、周りの先生方が暖かくサポートしてくださることや、10月から産休に入ることなどお話しくださいました。成羽病院では今年の10月から女性医師2名が産休に入るそうです。地域枠医師の約4割が女性ということもあり、病院が積極的に女性のライフイベントをサポートしてくださるのは、ありがたいお話でした。
午後からは場所を新見市役所に移して、新見市が行っているエアロビクスを交えた体操の「いきいき健康アップ教室」を体験し、心地よい汗をかきました。
【1日目(偶数学年):メディカルラリー】
偶数学年は、岡山大学鹿田キャンパス融合棟でメディカルラリーをおこないました。8名のファシリテー ターが提供する症例に学生3~4人のチームで挑戦し、チームワークを発揮しながら原因の究明や処置方法などを考えました。このメディカルラリーは、岡山大学病院救命救急科の中尾篤典先生、万代康弘先生、飯田淳義先生、倉敷中央病院の濱崎健太郎先生、岡山済生会総合病院の日笠晋太郎先生、岡山大学病院の山田裕士先生、岡山SP研究会前田純子先生、特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンの稲葉基高先生のご協力を頂きました。
【1日目:宿泊先「いぶきの里」】
夕食時には、新見市内にある太田病院の太田隆正院長、渡辺病院の遠藤彰院長、長谷川紀念病院の長谷川賢也院長が駆けつけてくださり、学生のみなさんとたくさんの意見交換をしてくださいました。
【2日目:新見市長・医療推進課長・地域枠卒業医師講話】
池田一二三新見市長より直面している「人口減少、高齢化に伴う諸問題」について新見市が行っている対策などのお話を伺いました。た。
続いて、岡山県保健福祉部医療推進課の則安俊昭課長からは2018年7月の西日本豪雨災害時の岡山県行政の対応について、現場の情報が入らず全体像が見えにくい中での対応に苦労されたお話を伺いました。
さらに、今年4月から落合病院で勤務している地域枠1期生の脇地一生先生も駆けつけてくださり、小児科志望だが現在は内科を担当していることや働き出して思ったことを、学生へのアドバイスも含めてお話しくださいました。
【2日目:ワークショップ「行動変容について理解しよう」】
ワークショップでは、岡山大学、広島大学、自治医科大学の5年生の主導で、「行動変容について理解しよう」と題して5年生がクライアント、他学生がカウンセラーとしてカウンセリングを体験しました。下級生は初めての体験で戸惑いもありましたが、「コミュニケーションについて考え直すきっかけになった。」「ほぼ自分の悩みに近い悩みについて考え、解決法の導き方を学べたし、自分の悩みの解決にも応用できるのではないかと思った」という意見がありました。